雑記 UVAとUVCの話

照明器具のダメ出しを生きがいとしている私ですが、ゼンスイからこの間発売されたUV LEDをどう扱うか迷っているうちに年を跨いでしまいました。本当に申し訳ありません。今回は箸休め的な話です。

 

UVAの話

以前は私もUVAメーターを購入してデータを出していたのですが、現在では計る必要は基本的にはない、と考えています。理由は以下の2つ。

・UVAに関して量的データを飼育技術に直接結びつける方法が無く、精度の高いデータから得る恩恵が少ない。多少過不足があっても特に何かできる訳ではない。

・UVAのスペクトルは比較的簡単に、割と正確に、かつローコストでデータ化できるので、そこまでメーカーデータを疑う必要性が低い。

無論実際にデータを取る事で嗜好性や健康面で何かが見えてくる可能性はあります。海外のコミュニティでもUVAを丁寧にデータ化している人はいないので、丁寧に積み上げていけばその道の第一人者になれるかもしれません。

ただ私もその他と同様、現時点ではUVA量という指標についてそこまで注目していません。

 

UVCの話

器具の評価をする上でUVCが出ているかどうか、というのは多くの飼育者が気にする点であり、実際にUVCが生体に与えるダメージを考えると測定する意味がないという訳ではありません。

トカゲ飼育においてUVCの話が出てくるのは大体、校正ミスだったり計器特有のノイズだったり、仕様を勘違いしたりで誤検出したのを誰か騒いでいる場合、もしくはフィルターの品質が悪く実際にUVCを検出してしまって本当の騒ぎになった場合の2通りです。

経験的に校正ミスによる誤検出は結構な頻度で見かけます。特に人気のあるスペクトロメーターの中には干渉によってUVC帯でノイズが必ず出てしまう、なんて事もあります。

またこれは意外と知られていなかったりするのですが、UVAとUVCの強度計は共通のセンサーを使っている事が多く、なんらかの理由で強烈なUVAとUVCとして検知してしまう事もあります。

無論実際に照明から出ているモノホンのUVCを検出してしまうケースも無い訳ではないです。特に蛍光灯のガラスの品質が安定していなかった2000年代前半ぐらいまでは危うい製品は沢山あったはずです。(その頃は検証してなかったのではっきりとは物申せませんが。)

 

しかし以前別の記事で語ったように光の危険度を把握するのであればUVIを測定すれば十分ですし、例え低波長帯のUVBや少量のUVCの存在が気になる場合でも高価なUVCメーターを導入する必要性は薄く、UVIとUVBメーターを併用する事である程度の予測を建てる事ができます。

 

危険な照明は増えている

そんな感じでUVCの測定は最近まではそれほど重視していなかったのですが、中国メーカーの爬虫類専用照明の流通が活発になった現在では、正直無視できないファクターとなってきています。

特に界隈の新しいトピックとしてUVLEDが登場し、性能評価の中でUVCが全くカットできていない物があるという話も目にしますので、推論を捏ねくり回すよりも、実測実証に力を入れるフェイズが来ている、と個人的には実感しています。

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